いま人気の小学生向けプログラミング

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プログラミングとは何か

コンピューターを動かすための「プログラム」を作ることです。 プログラムとはコンピューターにさせたいことの内容や手順を指示するものです。 インターネットやスマホ上のゲームはもちろん、駅の切符売り場の機械のボタンをタッチしたら画面に説明が表示されお金を入れたらチケットとおつりが出てくるという仕組みも、スイッチ1つでおいしいご飯を炊いてくれる炊飯器の仕組みもすべてコンピューターがプログラムを実行する ことでできています。 一見ただの鉄のかたまりに見える車だってたくさんのプログラムによってコンピューター制御をしています。昔は人の勘や経験に基づき行っていた企業経営や金融取引、スポーツまでもがたくさんのコンピュータープログラムによって現代では成り立っています。

子供がプログラミングを学ぶメリットは何か・・・。

13663482_1124196570993548_611525269_o 論理的思考力や問題解決能力を育成します。 コンピューターはプログラムに書かれたとおりに動きますし、プログラムで指示した内容や手順が間違っていればコンピューターもその間違プログラムどおりに動きます。 自分が思ったようにコンピューターが動いてくれるようにプログラミングするには最初にコンピューターに何をさせたいかを明確に考えたうえでどういった動作がどのような順番で必要かを考えそれをコンピューターが理解できる言葉(プログラミング言語)で書いたプログラムを作りそれを実行してコンピューターの動きを確認します。自分が思った通りにコンピューターが動かなければ、そのプログラムの問題点を見つけて修正するといった必要があります。 こうした活動が子供の題解決能力や倫理的思考力を高めるのに効果的だと言われているようです。プログラミング言語は、コンピューターやその上で動くアプリ、用途などによってさまざまです。 世の中には数千単位のプログラミング言語があるといわれています。 プログラミング言語と聞くと、キーボードを使って呪文のように何行も入力された英数字をイメージする人も多いと思われますがマウスを使って画像や記号を配置していくことでプログラミングできる「ビジュアルプログラミング言語」と呼ばれるタイプもあるようです。構文を覚えたりキーボードでタイピングしたりする必要がないので子どもの教育用プログラミング言語にはこのタイプが多いようです。

楽しみながら学べるビジュアルプログラミング言語

13843546_1124196574326881_1610835600_o 例えば、マサチューセッツ工科大学のメディアラボというところで開発された「Scratch(スクラッチ)」というビジュアルプログラミング言語があります。スクラッチでは命令を表すブロックを組み合わせていくことですぐに猫や犬などのキャラクターが動くアニメーションが作れます。 スクラッチは無償提供されていてブラウザ上で動くバージョンならスクラッチのウェブサイトにアクセスすれば使用することができます。作った物語やゲームが完成したら公開して世界中の人からコメントをもらえるなど、気軽に楽しみながらプログラミングを学習できます。プログラミング教育は、問題解決能力や論理的思考力に加えて子供の創造力を育てることにも 効果的と言われています。コンピューターは人間のすることを代替するだけではなく今までは存在していなかった商品やサービスを生み出すものです。個人レベルでスマートフォン・タブレット・パソコンが使えるようになった現代では自分のアイデア次第で世界中の人を楽しませたり困っている人を助けたりできるようにもなってきています。子どもが自分で考えたプログラミングで作ったアプリを世界中に公開したりして自分が作ったアプリを使ってくれる人とコミニュケーションしたり、同じようにプログラミングを考えているほかの子供たちと接することで新しいアイデアを膨らませたり 他の人が作ったプログラムと連携させたらとてもいいものができたり子どもの創造性を高めるツールとして最も身近になってきています。

グローバル人材の重要な能力

現代では、ITが国境を越え社会のいたるところで重要性が増してきています。 将来はプログラミングンの仕事をしていなかったとしても、 プログラミングを通じてたくさんの機械などの仕組みやサービスを知っておくことは、新しい仕組みを創造していくときにすごく役立つとおもいます。英語教育の必要性が社会のグローバル化対策で叫ばれていますが、これからはプログラミングも重要になってくるとおもいます。 子どもの可能性や能力を高めるということに加えて国をあげてのIT人材育成のため子どものプログラミング教育の人気が高まってきています。 新学習指導要領に基づき、2012年からは中学校の技術・家庭科の授業でプログラムによる計測・制御はすでに必須となっています。

義務教育段階からのプログラミング教育

13918467_1124196534326885_1486354900_o 2013年6月にアベノミクスの3本目の矢として発表された「成長戦略(案)」では世界最高水準のIT社会の実現に向けて義務教育段階からのプログラミング教育などのIT教育を推進すると言及しています。また、同月に発表された世界最先端IT国家創造宣言では、国際的にも通用・リードする実践的な高度なIT人材の育成が必要であるとして初等・中等教育段階からプログラミングなどのIT教育を推進することが明記されていました。 それまで民間の教育機関・NPO・一部の学校でしか行われていなかった子どものプログラミング教育への注目度が一層高まり人気となっています。

まとめ

13838601_1124196527660219_494377767_o 近年、子どものプログラミング教室などが国内だけではなく海外でも多く行われているようです。「プログラミング教室にかよう=将来はプログラマー」ということではなく、文章の読み書きや計算など子どものうちに身に付けるべき基礎的な学力と能力を得るという目的でおこなわれているようです。